YBA PASSION Series
YBAは1986年にフランスのパリ郊外に設立されたオーディオメーカーです。 設計者はYves Bernard ANDRE(イヴ ベルナルドアンドレー)でYBAのブランド名は彼の頭文字です。 ANDREはゴールドムンドの設計者としても良く知られています。彼は現在パリの パレソー・エコル・ポリテクニック工科大学のレーザーダイオードの教授として教鞭をとっています。 ANDREが設立した翌年に発表したのがYBA Integre MMというフォノモジュール付プリメインアンプでした。 これは電源をAクラスで出力段をABクラスで動作させるものでYBAではこれをα動作と呼んでいます。α動作は熱損失なしでクラスAの利点を得る事ができシャーシ温度も低く抑えられます。 又、誤差率1%のオリジナル抵抗やコンデンサーにより特性を補正するNFBも20dB以下に抑えています。 YBAではこのシリーズをクラシックシリーズと呼び20年間生産しました。このシリーズは技術と音質が認められアメリカのコンシュマーレポート誌など欧米の多くの賞を受けています。その後クラシックシリーズのパーツの中からさらに厳選されたパーツと大型オリジナル電源トランスを採用したPASSIONシリーズが誕生しました。
Passion CD430 MKU ¥1,280,000(税別) ¥1,408,000(税込)
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スライドドアの開閉量で音質を変えられるトップローディング方式
スライドドアをオープンから手前に2p引くとプレイになります。スライドドアは完全に閉めるまで任意の場所で止められます。スライドドアを2p引いた時はオープンでワイドレンジな音を 楽しめます。スライドドアを完全に閉めると、引き締まった低域を楽しめます。スライドドアの位置を変えて好みの音を楽しめます。
Philips社製のメカニックCDM4の採用
Philips社製のCDM4のメカニックは安定性に優れサウンドクオリティーが大変高い事で知られています。マグネットキャッチのスタビライザーもYBAのオリジナルです。
DACセクションをグレードアップ
DACセクションにデュアルアナログデバイスAD1955を、そしてデジタルセクションにDSD64を採用する事で、CD430の音質を継続しました。
デジタル出力ON/OFFスイッチを装備
一般的にアナログ出力端子を使用している時も、デジタル出力 はパラレルに出力されています。 デジタル信号は微弱なノイズを発信します。 CD430はデジタル出力スイッチをOFFにする事で、デジタル信号に 含まれるノイズがアナログ出力端子に影響を与えない様に しています。
Passion Pre550A MKU ¥1,680,000(税別) ¥1,848,000(税込)
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アップサンプリングのDAC搭載
Pre550A MKUにはCOAXIAL,AES,BNC等の5個のデジタル 入力があります。 サンプリング周波数は32KHzから192KHzまで対応しています。 192KHz/24dB以外の入力は自動的に192KHz/24dBに アップサンプリングされて、きめ細かなクリアーな サウンドを提供します。 DACセクションにはデュアルアナログデバイスのAD1955とDAD64を採用しています。
デジタル電源ON/OFFスイッチを搭載
アップサンプリングされたDACは素晴らしいサウンドを提供 しますが、反面アナログ入力を使用している時は邪魔な 存在です。DACは微弱ながらデジタルノイズを発生します。 それはアナログ入力時のS/N比を悪くします。 Pre550Aはデジタル電源をOFFにする事で、デジタルノイズが アナログ入力信号に全く影響をあたえないシステムになっています。
セパレート基盤と専用電源トランス
Passion Pre550 MKUプリント基板はアナログのメインボードと、デジタルボードの 2ボードにわかれています。 電源トランスも専用になります。 デジタル電源スイッチをOFFにすると、デジタル電源の 動作が停止します。
オリジナルパーツの採用
Passion Pre550A MKUはNFBを減らした裸特性の良い回路を目指して 設計されています。その為には誤差率の少ないパーツが 必要です。Pre550A MKUには誤差率が低いYBAオリジナルの コンデンサーを数多く採用しています。 また、振動による歪を最小限にする為、RCAターミナルも アルミ削り出しのオリジナルです。
Passion Power650 ¥1,588,000(税別) ¥1,746,800(税込)
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YBAのロゴマークをデザインしたヒートシンクによる振動対策
YBAのα動作は、出力段をAB級で、電源部をA級で動作させる事で熱損失によるパワー損失を防いでいます。
熱損失が少ないので大きなヒートシンクは必要ではありません。
YBAはパワーアンプの振動の元凶がヒートシンクであるとして、今までさまざまな構造のヒートシンクを搭載してきました。
ヒートシンクには大別すると煙突タイプと板状タイプがあります。両方とも厚みを替える事で振動を減らしています。
Power650はYBAのロゴマークを採用する事で、2つのタイプを1つにしました。YとAは板状タイプでBは煙突タイプです。そして、YBAデザインの厚みは全て異なっています。
Power650にはYBAのロゴマークを採用し、厚みを変える事で最も振動しにくいヒートシンクを搭載しています。
UI-コアオリジナル大型電源トランスの採用
UI-コアの電源トランスは漏洩磁束が少なく、振動も少ない為オーディオアンプには理想のトランスとされていました。しかし、巻き線の途中からコードを引き出せば1個のトランスで複数の電圧に対応できるトライダルトランスが発売されると、単電圧にしか対応出来ないUI-コアは少なくなりました。YBAは音の良さと正確な2次電圧を供給する為、国にマッチしたUI-コアのトランスを採用しています。
オリジナルパーツの採用で僅かな負帰還回路
Passion Pre550A MKUと同様に、Passion Power650にもオリジナルパーツが多く採用されています。YBAのANDREは”良い音はシンプルな回路構成から生まれる”と言います。 誤差率の多いCRパーツを使用すると、入力波形と出力波形が異なった増幅波形になります。これを裸特性が悪いアンプといいます。 裸特性が悪い回路にはNFB(負帰還回路)と呼ばれる余計な回路を付けなければなりません。YBAは誤差率の少ないCRパーツをオリジナルで生産して搭載しシンプルな回路構成を実現しています。 また、入力ターミナルや出力ターミナルも振動をしないオリジナルのアルミ削り出しを使用しています。
PASSION PH150 Phono Amplifier ¥1,180,000(税別) ¥1,298,000(税込) 世界の大きなオーディオショーは、アメリカのラスベガスで開催されるCESと、ドイツのミュンヘンで 開催されるハイエンドショーです。 ここ数年、試聴ブースでアナログプレーヤーを使用しているメーカーが、良く目に付くようになりました。 ANDREは元来アナログプレーヤーを試聴用に使っていますが、MCカートリッジの性能を より発揮させるには高性能のフォノアンプが必要だと確信しました。 ANDREは、オリジナルパーツからさらに選別された部品を使うPassionシリーズにフォノアンプを ラインアップする事にしました。 Passionシリーズは、ハイエンドモデルのSignatureシリーズの思想を受け継ぎ、強力な電源と オリジナルバーツ、そして徹底した振動対策が施されています。 ANDREが3年をかけて完成させた、Passion PH150 Phono Amplifierは、アナログの良さを 余すことなく再現するフォノアンプです。
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セパレート電源
フォノ回路は微弱な信号を増幅しなければなりません。 電源トランスの漏洩磁束によるノイズも信号と共に増幅します。 当然ノイズが増幅されればS/N比が悪くなります。 Passion PH150は、電源部と増幅回路を左右に分離しトップカバーもセパレートにして増幅回路へのノイズの侵入を 防いでいます。
MCカートリッジとhigh MCカートリッジの切替スイッチ
リアパネルには、MM,High MC,MCの3系統の入力端子があります。しかし、フロントパネルには、MMとMCのセレクターしかありません。 フロントパネルのセレクターをMCにすると、通常はMCになります。 使用頻度が低いと思われるHigh MCはリアのスイッチで切り替えます。
大型電源トランスと強力な電源回路
電源回路にはUIコアの200VA大型トランスが採用されています。 UIコアのトランスは電圧を測りながらの手作りの為、高価になりますが漏洩磁束が大変少ない為、信号回路に悪い影響を与えません。
誤差率が低いオリジナルバーツの採用
誤差率の高いパーツを使用すると、設計の時と異なるデーターしか 得られませんから、余計な回路の帰還回路(NFB)が必要になります。 PH150はトップモデルのSignatureシリーズと同じ、誤差率1%の抵抗や 誤差率が低いオリジナルコンデンサーを採用しています。 TH150はPassionシリーズにラインアップされていますが ビジェイ製大容量コンデンサー(4.700μf)を合計16個も 使用していて、Signatureレベルの仕様になつています。